2024.03.22
【緊急時の鍵開け】ピッキングでの鍵開け方法を解説!やるべきでない「NGシチュエーション」も紹介!
そもそも「ピッキング」とは
ピッキングとは、特殊な器具を鍵穴に差し入れて鍵を開錠する犯罪行為のことです。ピッキングをすることで、合い鍵を使わず、扉を壊すこともなく、他人の家に侵入できてしまいます。
ピッキングで開けられた扉には、わかりやすい破損がありません。帰宅時に、空き巣に入られたことに気づけないこともあるでしょう。「何気なく自宅に帰ってきて、扉を開けたら中が荒らされていた」というのは非常にショッキングですから、日頃から対策をとっておきましょう。
ピッキング被害に遭いやすいかどうかは、鍵の種類によって変わります。自宅の鍵がピッキングされやすい鍵かどうか、確認しておいてください。
どうしても開かない時はピッキングで開けてもいい?
「どうしても今開けなければならない…」というケースもあるかと思いますが、それでも絶対に開けるべきでないケースがあります。以下にて詳しく説明します。
原則NG!「鍵穴そのもの」を壊してしまう恐れがある
鍵穴は、専用の鍵が差し込まれることを想定して精密に設計されています。つまり、専用の鍵以外のものを差し込むと、内部の部品を傷つけたり破損したりするリスクが高まるのです。ピッキングは鍵を使わずに開錠する手法ですが、専用のツールを使わない限り、内部を傷つける可能性が高いのが実情です。ピッキング用のツールは存在しますが、鍵関連の仕事以外での所持は法律で禁じられています。そのため、一般の人が緊急時にピッキングを試みる際は、針金やクリップなどの代用品を使うことになります。
しかし、これらの即席の道具は鍵穴内部を傷つけないよう設計されておらず、ギザギザの形状をしていることも多いのです。また、部品との摩擦を考慮していないため、開錠どころか破損を招く危険性が高いのです。ピッキングはあくまで、鍵屋に頼れない緊急時の最終手段と心得ておきましょう。
賃貸やレンタカーなどでは絶対にやらないこと
素人によるピッキングは、鍵穴の破損リスクがあるだけでなく、周辺部分に傷を付ける可能性もあります。そのため、ピッキングを試みるのは自分の所有物に限定すべきです。賃貸物件や借りているものの鍵で安易にピッキングを試みれば、後々大きなトラブルに発展しかねません。
ピッキングのやり方
ピッキングを行う際は、テンションツールとピックと呼ばれる専用の道具を使用します。しかし、これらの道具は一般の方には販売されておらず、特殊開錠用具所持禁止法(ピッキング防止法)により、一般の方が所持することは禁じられています。そのため、ピッキングを試みる際は、身の回りにあるヘアピンやクリップなどの細長い金属を加工して代用することになります。
ピッキングの手順としては、まずテンションツールを鍵穴に挿入し、鍵が開く方向に軽く力を加えます。
次に、ピックを鍵穴に差し込み、シリンダー内部のタンブラーを順番に押し上げていきます。テンションツールで適度な力を加えておくことで、ピンが正しい高さに到達した際に、上ピンが内筒ではなく外筒内に留まるようになります。この作業を全てのタンブラーに対して行い、全てのタンブラーが正しい位置に揃ったタイミングでシリンダーが回転し、解錠が完了します。上ピンが正しい高さに到達したかどうかを判別するためには、テンションツールを通して伝わる反力を感じ取る必要があります。上ピンが正しい高さに到達すると、テンションツールから伝わる反力が弱まり、内筒が少しずつ回転するような感触が得られます。この感触を頼りに、全ての上ピンを揃えていくことになります。
「鍵はあるが開かない」ときの対応方法
鍵が入らないケース
鍵が入らなくなる原因には、シリンダー内に異物が侵入しているか、塵埃により内部のタンブラーが動かなくなっている可能性があります。違和感がある場合は、鍵を強引に挿入せずにまず鍵穴内の異物を確認しましょう。目視で異物を確認できれば、ピンセット等で除去可能です。異物が見つからない場合は、鍵穴の奥に異物が入り込んでいるか、塵埃が原因であると考えられます。塵埃による問題であれば、掃除機を使って吸引したり、パーツクリーナーでの清掃で解決することがあります。
鍵が折れたケース
鍵が折れた際には、最初に鍵を取り除くことが重要です。鍵が少しでも鍵穴から見えていれば、ピンセットを使って抜き取ります。しかし、鍵が回転中に折れた場合は、折れた鍵部分を利用して解錠の方向に回してから取り出します。鍵の部分が一切見えない場合は、掃除機を使用して抜き取るか潤滑剤を使用して鍵を滑りやすくします。それでも鍵が取れない時には、鍵穴をドアから外して潤滑剤を使いながら強く振ることで鍵が飛び出る可能性があります。これらの方法でも鍵が取れない場合は、鍵穴を分解するか、専用の道具で抜く必要がありますが、この作業は鍵穴の内部構造に損傷を与える可能性があるため、プロの業者に依頼することをお勧めします。
鍵が曲がってしまったケース
もし鍵が曲がってしまったら、曲がった鍵の使用を中止し、まだ曲がっていない鍵を使うようにしましょう。曲がった鍵の継続使用は鍵の折損や微細な段差の影響で鍵穴故障の原因となります。
もしも曲がった鍵しかない場合は、速やかにスペアを作成したり、鍵穴の交換を考えましょう。ギザギザの鍵の場合、曲がったものからでも複製が可能な場合があります。
電子錠の電池切れ
電子錠には、室外からでも電池を交換できるタイプや、非常用の電力供給機能を備えたタイプもありますので、インターネットなどで調べてみましょう。トラブルがあった際は、自身の電子錠の型名やシリーズ名を入力し、インターネット検索するとスムーズです。もし、メーカー名しか分からない場合は、メーカーへ問い合わせてみても良いでしょう。
理由が分からない場合は…?
鍵が急に開かなくなったときは、錠前が壊れている場合があります。スペアキーでも試すなど、違う鍵で回るか確認して原因箇所を絞り込みましょう。
鍵を失くしたり、鍵がうまく開かないときはパニックに陥りがちですが、まずは冷静になることが重要です。自身で開錠を試みたい方向けに、必要なツールやその難易度、注意すべきポイントを紹介していますので、実際に挑戦する前にご一読ください。
さかえロックでは、皆様からのお話を伺い、最適な対応策をご提案させていただきます。相談は無料で、いつでも受け付けていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。自分での鍵開けが難しい場合や、急いで鍵を開けたい場合は、さかえロックへのご相談をお待ちしております。
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