2024.02.26
ディンプルキーの合鍵・複製はできる?作る方法・かかる費用や時間を紹介
ディンプルキーとは?
ディンプルキーは、その表面に設置された特徴的な窪み(ディンプル)が特徴の鍵です。
これらの窪みは鍵ごとに深さや位置が異なり、特定の組み合わせに正確に一致しない限り鍵を開けることができません。
この仕組みによって、ピッキングやその他の不正開錠のリスクが低下し、従来のシリンダーキーと比べて防犯性が向上します。ディンプルキーは理論上、数十億から数千億通りの組み合わせが可能とされ、特に窪みの配置が複雑で深いモデルはさらに高いセキュリティを実現しています。
加えて、ドリリング防止機能を備えた「ディンプルシリンダー」を使用することで、鍵穴を破壊しようとする工具に対する耐性も強化され、不正な開錠を阻止することができます。
ディンプルキーの複製・合鍵は作れる?
結論としては、複製は可能です。以下の2通りのやり方があります。
登録制ディンプルキー
登録制ディンプルキーを複製するには、メーカーへ直接合鍵を発注する必要があります。この場合、キーを設置した際に、メーカーのウェブサイトに登録するか、もしくは製品と共に提供されるセキュリティーカードの情報が必要になります。この情報、身分証明書、キーにあるシリアル番号を提示することで、メーカーが合鍵を作成してくれます。
登録制ではないディンプルキー
登録制ではないディンプルキーの場合、鍵屋で複製を依頼することや、キーに記載されたシリアル番号を使用してメーカーに直接発注することができます。しかし、この複製作業は精密な作業を要求され、一般的なホームセンターでは対応できない場合が多いです。
鍵屋さんで複製を頼む際には、予め複製が可能かどうか確認しておくことが重要です。ディンプルキーには特殊な機材が必要であり、複製ができないことを理由に断られることも。メーカーに直接発注する際は、純正品であるため、鍵に刻印されたシリアル番号を提示すれば、鍵穴にピッタリの純正キーを作成してくれます。
ディンプルキーの合鍵を作る方法
ディンプルキーの合鍵作成には特別な技術と設備が必要です。このため、一般的なホームセンターでは作成できず、専門の鍵屋さんやメーカーに依頼することが必要になります。
ただし、登録制シリンダーを採用している場合、合鍵の作成は「メーカーのみ」が対応可能となっています。オリジナルのディンプルキーと同品質の純正キーを求めるなら、登録制シリンダーかどうかにかかわらず、メーカーへ直接依頼しましょう。
鍵屋さんで作成できるかどうかについては、事前に確認が必要です。高いセキュリティを保持するディンプルキーの合鍵作成には、適切なルートを選ぶことが大切です。
合鍵作成時に必要なもの
合鍵の作成にあたっては、料金の支払いと共に、いくつかの必要なものを用意しておくことが必要です。
①純正の元鍵
合鍵は元となる鍵を基に作成されます。スペアキーからの複製は、細かなズレによる鍵穴の損傷の可能性があるため避けることが望ましいです。
②身分証明書
所有者であることの確認が必要です。期限切れでない身分証明書を用意してください。
③セキュリティカード(あれば)
一部の鍵では、複製の際にセキュリティカードの提示が必要な場合があります。
④鍵登録システムの証明書(登録制の場合)
登録制の鍵の場合、合鍵の作成には鍵登録システムの証明書が必要になることがあります。
上記のアイテムを揃えて、合鍵作成サービスを利用しましょう。これにより、スムーズにかつ確実に合鍵の作成を進めることができます。
ディンプルキーの合鍵作成にかかる費用・時間
ディンプルキーの合鍵作成には、約2,000円~6,000円の費用が一般的で、メーカー直送の場合は、約5,000円〜作成可能のところが多いです。実際の費用は依頼する業者やメーカーによって異なりますので、事前に複数の業者から見積りを取ることをお勧めします。
ディンプルキー自体は、MIWAやGOALなど、さまざまなメーカーが提供しており、作成時間はその場で削ることが可能なディンプルキーの場合、15分〜30分ほどで完成します。しかし、メーカーへの受注生産が必要な場合は、2週間から1か月程度かかる場合もあります。正確な費用と時間は、合鍵を依頼する業者に直接確認することが最も確実です。
さかえロックではおよそ1,500円~3,800円にて対応しております。
ディンプルキーの合鍵を作るときの注意点
ディンプルキーの合鍵を制作する際にはいくつか留意すべき重要な点が4つあります。
①:鍵業者によっては合鍵を作れない
ディンプルキーは特殊な作りをしているため、全ての鍵屋が合鍵制作に対応しているわけではありません。
技術要件や最新のマシンが必要で、対応していない鍵屋も存在します。またホームセンターでの制作も困難であるため、具体的な対応状況を事前に調査しておくことが必要です。
②:「複製キーからの複製」はできない
精密なディンプルキーは、純正キーからの複製でないと品質が低下することがあります。
複製キーから複製キーを作ることはできず、純正キーからしか作れません。また、特許権や管理制度により制作が制限されているケースがあるため、該当するディンプルキーの種類を事前に確認することが重要です。
③:賃貸では大家の許可が必要
賃貸住宅で合鍵を作成する際は、予め貸主からの許可を得ることが求められます。鍵の管理を行なっているのは貸主です。許可なく合鍵を作成されてしまうと、物件のセキュリティ維持が難しくなるため、必ず許可を取るようにしましょう。
ディンプルキーの合鍵はどこでつくれる?
ディンプルキーの合鍵は、いくつかの手段を通じて作成可能です。以下に、それぞれの依頼先とその特徴を紹介します。
インターネット販売店を利用
インターネットを通じて、メーカーに注文し合鍵を作成できます。注文時には鍵番号やメーカー名を明記する必要があります。近隣に鍵屋がない場合や、店舗訪問の時間がない場合に便利です。
街の鍵屋に依頼
近所の鍵屋で直接依頼することができます。速やかに合鍵の受け取りが可能な点がメリットですが、すべてのディンプルキーに対応しているわけではないため注意が必要です。依頼前に確認すると良いでしょう。
メーカーに直接発注
純正の合鍵を作成するため、品質面で安心です。鍵穴が壊れるなどのトラブルを抑えることもできます。メーカーの公式サイトから依頼を行ってください。登録制のディンプルキーの場合、鍵メーカーへの連絡が必要になります。
登録制ディンプルキーの合鍵作成
登録制のディンプルキーは、元々登録されたメーカーに依頼をする必要があります。依頼には、鍵番号とセキュリティ認証の詳細が必要とされます。正確な情報を揃えることで、スムーズに合鍵を作成できます。
ディンプルキーの防犯性が高いワケ
ではなぜディンプルキーは一般的な鍵と比べて防犯性が高いのでしょうか?以下にて詳しく解説していきます。
ピッキングがほぼ不可能だから
ディンプルキーはピッキング対策に強く、その構造により空き巣による不正開錠を困難にします。通常のピンシリンダーよりもピンが多方向に設定され、ピッキングに必要な時間が長く、侵入者にとって著しくリスクが高まります。
ドリリングを含む「破壊行為」に強いから
ドリリング攻撃に対しても、ドリリング防止板が採用されているディンプルキーは、ドリルでの破壊が困難です。これにより、鍵穴を通じた侵入試みを有効に防ぐことができます。
鍵の複製が難しいから
ディンプルキーはその特殊な構造から、複製が困難です。特殊な機械や技術が必要とされ、複製費用も高額になりがちです。また、複製の度に誤差が生じ、鍵の精度が落ちるため、純正のディンプルキーからの複製が推奨されます。
これらの特徴から、ディンプルキーは高い防犯性を提供します。ピッキングに強く、鍵の破壊や複製にも高いハードルがあるため、安全な鍵システムとして信頼されています。
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