2024.02.19
リレーアタックとは?スマートキーを悪用した車盗難の手口と防止方法
リレーアタックとは?
リレーアタックとは、スマートキーの技術を悪用して車を盗む手口です。
スマートキーを使えば、鍵を差し込んで回す必要がなく、キーを持っているだけでドアが開けられ、エンジンが始動できます。この便利な機能が、リレーアタックによって逆手に取られてしまいます。
リレーアタックは、スマートキーから発せられる電波を特殊な機器で捕捉し、車まで中継することで、車がキーが近くにあると誤認し、ドアのロックを解除させたり、エンジンを始動させることができ、盗難犯はキーが室内にある場合でも、車を盗むことができてしまいます。
盗まれた車は海外に売られたり、分解して部品だけ売られたりすることが多いです。
リレーアタックの盗難の手口
スマートキーは、持ち主が近づくと自動で車のドアを解錠しエンジンを始動できる便利な機能ですが、この微弱な電波を特殊な機器でキャッチして車まで中継し、まるで本物のキーが近づいたかのように車を解錠してしまいます。
この手口は、だいたい2~3人のグループで行われます。1人がスマートキーの電波をキャッチするためにキーがある場所に近づき、その電波を仲間に中継して、最終的には車を解錠して盗むという流れです。
対策としては、スマートキーを電波が遮断できるケースに入れる、玄関付近に鍵を置かない、節電モードを設定する、リレーアタック防止装置を設置する、スマートキーの電波をオフにするなどが必要です。
リレーアタックの対策方法
盗難対策は、複数の方法を組み合わせることがより効果的です。
節電モードにする
スマートキーを節電モードに設定して、電波の発信をストップさせることで、リレーアタックのリスクを減らします。このモードは、スマートキーの特定のボタンを操作することでオン・オフが可能です。家にいる時や車を使わない時に節電モードに設定することがおすすめです。
電波遮断ケースを使う
スマートキーを電波が遮断できるポーチやケースに入れることで、外部からの不正な電波受信を防ぎます。この方法は、日常的に使用することでリレーアタックを簡単に防ぐことができます。
キーの保管場所を工夫する
スマートキーを玄関や外に近い場所に置かず、家の中の電波が届きにくい場所や2階などに保管することで、リレーアタックのリスクを下げることができます。
金属製の缶を利用する
金属製の缶にスマートキーを入れておくことで、電波の遮断が可能になります。この簡単な方法で、リレーアタックによる車の盗難を防ぐことができます。
また、車両の盗難防止として以下の対策も有効です
ハンドルロックの使用
物理的に車を動かせなくすることで、盗難を防ぎます。
セキュリティシステムの導入
リレーアタック対応の盗難防止装置を車に取り付けることで、不正なエンジン始動を防ぎます。
駐車場所に気を付ける
人目につきやすい場所に車を駐車することで、盗難のリスクを下げることができます。
車内を見えにくくする
サンシェードやボディカバーを使用することで、車内の様子が外から見えにくくなり、盗難の誘因を減らすことができます。
リレーアタック以外の盗難の手口や被害
イモビカッターによる盗難
イモビカッターは、車のイモビライザー(自動車盗難防止システム)を無効化できる装置です。
本来は車の整備や鍵の複製に使われるものですが、不正に使用されると短時間で車を盗むことが可能になります。
対策としては、イモビカッターを防ぐための専用の防犯装置を取り付けることが有効です。これらの装置は、不正な操作を感知した際に警報を発することで、盗難を防ぎます。
コードグラバーによる盗難
コードグラバーは、スマートキーからの信号を傍受して複製する装置です。この手口では、スマートキーの信号をコピーし、それを使って車を盗み出します。
リレーアタックよりもさらに高度な技術が必要で、1人でも実行可能です。対策には、物理的な盗難防止策(タイヤロックなど)を施すことが挙げられますが、完全な防止策は現状では難しいとされています。
車両の盗難被害の状況
日本損害保険協会の調査によると、車両盗難の多くは自宅の屋外駐車場や契約駐車場で発生しており、特に茨城県、千葉県、愛知県での発生件数が多いことが報告されています。屋外の駐車場は盗難のリスクが高いとされています。
盗難認知件数は(※警視庁 自動車・二輪車盗難対策のデータによると)、平成15年(6万4,223件)をピークに年々減少しており、令和4年には、1万件数以下まで減少していますが、依然として高度な盗難手法に注意が必要です。
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